ありがたくいただく、一物全体食

一物全体食=最も豊かな食事

”豊かな食事”と聞いて、どういったものを思い浮かべますか?
一頭の牛からほんの少ししか取れない希少な部位のステーキ?
新鮮なオレンジを何個も絞ったジュース?
そういうのを想像する人もいるかもしれませんが、現代でその答えに最も近いのは”一物全体食“です。

一物全体食(いちぶつぜんたいしょく)とは、丸ごと食べられる食材またはある食材の全ての部位を無駄なく利用して食べることを指す言葉やコンセプトです。
例えばどんなものかというと、シラスやシシャモのように頭も内臓もしっぽも丸ごと食べられる魚などの食材。
または野菜や果物を葉や皮や茎まで食べることです。
動物や大型の魚の場合であれば身だけでなく骨や頭、内臓などを利用して料理をすることで一物全体食になります。
まさに命をいただく感覚ですね。

最近よく見かけるようになった次のような食材で作られた食品も、実はそうです。
・果物の皮
 柑橘類の皮のパウダー調味料やジャム、シロップなど
・動物の内臓
 牛や鶏などのレバーなどのパテ 
・果物の種や核
 お酒やオイルなど 
・コーヒーのカスや豆皮
 コーヒー豆を挽いた後のカスや皮(カスカラ)を再利用したお茶
もちろん、これ以外にも地域や文化によって古くから実践されている伝統的な料理や食べられている食材もあります。

一物全体食は何がいいのか?

では、一物全体食は果たして何がいいのでしょうか?
注目される理由は、現代に欠かせないメリットがあるからです。
それを知ればきっと”贅沢な食べ方=豊かではない”ことが明確にわかり、すぐにでも食生活に取り入れたくなるはず!
そんなメリットを3つ紹介します。

栄養があり体にいい

食材のさまざまな部分から栄養素を摂取できます。
魚の頭や骨にはコラーゲンやカルシウムが含まれていますし、野菜の皮や茎には食物繊維やビタミンが含まれています。
ただし、内臓や核を含む部分を過剰摂取すると、健康に悪影響を及ぼす可能性がある場合があるので注意も必要です⚠️
アレルギー、食材による特定の健康問題も考慮しましょう! 

環境にいい

普段は捨てる食材の部分も食べるため、食品廃棄物が減り食材を有効に活用できます
環境への配慮や持続可能な食品生産への取り組みになります。 

食卓も心も豊かに

料理のバリエーションが増え食卓が豊かになります。
充実した食事は心にも栄養になります。

いかがでしたか?
一物全体食で心・体・自然にいいライフスタイルにするのはどうでしょう🌱 

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