どうして水道料金の支払いは2ヶ月に1回なのか?
キレイなのに安い、日本の水道水の未来
日本の水道水の問題点
現在世界で水道水が飲める国は約20カ国しかありません。
日本を知る私たちにとっては水道水が飲めるなんて普通ですけど、世界的には実はすごいことなんです。
これだけ見ればさすがは日本、ですよね🇯🇵👏
でも実は、日本の水道水には問題もあるんです。
それは、日本の水道料金が経済力が同等の欧米主要国と比較すると半分以下ほどに安いこと(出典:JWRC世界水道技術研究センター)。
もちろん世界の基準では日本の水道は高いです。
でも、世界有数の品質なのに、物価や先進度からすると安すぎるんです。
そして、安いならいいじゃん、と思うかもしれませんが、そういう状況でもないんです。
水道事業が減少する理由
そもそも現在の日本の水道事業って今どういう状況にあるか?
答えは”経営難で事業所は年々減少中”。
水道事業所の数は現在、全国に6,000程度です。
1960年以降の高度経済長期に水道事業数が全国的に広がったものの、1970年代後半にはすでに減少傾向となっていました(出典:厚生労働局)
原因は以下2つです。
①人口減少による事業合併
水道事業は原則市町村などの自治体が経営するため、人口減少率の高い地方から事業所数が減っています。
②節水機器普及による水使用量の減少
有収水量(水道事業者が製造した水のうち収入が得られたもの)のデータによると、家庭用に使われた水の量は1998年がピークで一人当たり243リットルだったのに対し、2020年には225リットルほどにまで減っています(出典:厚生労働局)。
使用水量は増加しているんじゃないの?と思われますが、コロナ以降は企業活動が抑制されているので外食産業をはじめとする大量の水を使用する大口需要は減っています(最近回復してきてはいるようですが)。
このままだとどうなるか?
利用者が減る上、一人当たりの利用量も減れば収益も減りますから、経営難にもなりますよね。
だから水道事業者も経費削減を行なっているんですが、水道料金の支払いもその一つです。
水道料金の支払いが2ヶ月に1回なのは、計算・漏水等の確認、メーター検針や料金の請求にかかる人件費や郵送費を抑えるためなんです。
このままだと整備が適切にされなかったり、水が手に入らなくなったり、水質に問題が出てしまったりする可能性だってあるんです。
水は人間に欠かせないし、水質低下は健康に影響だって出るのに、それは本当にまずいですよね。
だから水道代は上がっても…安いだけじゃない安全な水の継続提供に期待しましょう♪
徴収されたお金が適正に使われるのであればこちらだって文句は言いませんよね…💧?
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