マーフィーの法則が人気の理由

残酷な現実がユーモアになる不思議な法則

マーフィーの法則とは?

・うまくいった時に限り誰も見ていない
・急いでいるときに限って、電車が遅れているか赤信号につかまる
・バスはいつもは予定時刻に来ないが、自分が予定時刻に遅れた時に限って、定刻にやって来る
・外出先で何かを捨てたいときに限って、ゴミ箱がなかなか見つからない
・スポーツ観戦中ちょっと目を話した時に限って、得点が入る
・髪型をきれいにセットできた日に限って、強風で髪型が崩れる
・先生に指名された問題に限って、唯一解けない問題である
・傘を持って出かけたときに限って、雨が降らない
・お茶をこぼすと、大事な書類がある方向にこぼれる
・機械が動かないことを誰かに証明して見せようとすると、動きはじめる
・作業場で道具を落とすと、もっとも手が届きにくい隅っこに転がり込む
・人生で楽しいことは、違法であるか、反道徳的であるか、太りやすいこと
・計算間違いに気がついて念のためにもう一度計算し直すと、第3の答えを導き出してしまう
・洗車しはじめると雨が降る。ただし雨が降って欲しくて洗車する場合を除いて

など挙げればきりがありませんが、実はこれ全て“マーフィーの法則”です。

この法則は“ある種の失敗”談がまとめられているもので、いわゆる“◯◯の法則”といったものの中でも特に知名度が高いもの。
なので、名前を聞いたことのある人は少なくないはずです。
仮にこの法則の名前は初めて聞いたという人でも、挙げられる細かな法則については、誰もが人生で多少なりとも耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この法則が愛される理由

それにしてもこの法則は、残酷な世の中の事実がただただ正確に描かれまとめらているだけなのに、なぜかこれは世界中でユーモアとして受け入れられているんです!
なぜなんでしょうか?
悲しいはずなのに笑えてしまうなんて…
それには理由があります。

そもそもこの法則の名前にあるマーフィーとは、元々アメリカ空軍の兵士エドワード•A•マーフィーのこと。
なぜこの法則が彼の名前の法則となったか、そのきっかけは1949年のこと。
空軍で行われたジェット機の人体実験に参加した彼は、そこで大怪我を負ってしまいました

ところがそんな事故の中でも彼は、”失敗する可能性のあるものほど失敗する”と明るく発言したそう。
それから周囲の人が、いかにも起こり得そうな不幸なことが実際に起きるごとに“マーフィーの法則だ”と言うことでそれを笑いに変えるようになったそうなんです。
そしてそれが広がり、現代でも“◯◯あるある”や“高い偶然性の不幸”という感覚で世界中で語られるようになっていますよね。

さらに奥深いことに、実はこの不幸な法則のほとんどには、ちゃんとタネがあることが研究ではわかっています。

例えば有名な“バターを塗ったパンは落ちるとバターの面が床になる”という法則は、1996年の物理法則の実験で、バターを塗った面に重心が寄るのでそっち向きに落ちる確率が高いのは妥当だと解明されています。
また“高速道路で渋滞にハマった時、隣のレーンの方が速く進んでいるように感じる”という法則は、心理学的に、人の習性による錯覚だとされています。
そして何より脳には、いいことよりも悪いことの方を記憶に残しやすいという習性がありますので。
単純に、人は身に起きた不幸ほど覚えておいてしまいやすいだけなんですね。



さて、そう考えると“現代の学問に頼りその根拠を全て抑えていけば、悪いことが一切起こらない行動の選択もできるということにもなる”ということにもなりますね。
人生で不可避の不幸以外は、ネガティブなことを全て避けて生きることも可能だと。

でも、そんな人生が面白いと言えるかはまた別の話
人生にはプラスもマイナスもあるからこそ面白いのでしょうし。
もし悪いことが起きたって、マーフィーのように笑いに変えればいいんですよね🌱

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