ミツバチがいなくなったら…

ミツバチのおかげで生きている?

問題です

トマト、ナス、玉ねぎ、リンゴ、アーモンド、コーヒー…
これらの農産物の共通点はなんでしょうか?

正解は…

ミツバチが受粉することでできていることでした。

こんなにメジャーな食料たちですが、実は全てミツバチがいてくれるおかげでできているんです。
国連食料農業機関(FAO)によると世界の主な農産物の約7割は、ミツバチの受粉によってできています。ミツバチ、すごいですよね。

でも今、危険な状態に…

でも最近そのミツバチたちが減少しています。ミツバチだけでなくハナバチなど、花粉を運ぶ”花粉媒介昆虫”の4割が現在世界中で急激に減少しているそうです。
近年では欧米を皮切りに世界各地でミツバチが突然大量にいなくなる事態が次々と発生しています。この”ミツバチの大量失踪”のことを“蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder略してCCD)”とも呼び始めています。

かつて、天才理論物理学者アインシュタインは“ミツバチが絶滅したら4年後には人類も滅びる…”と言って、と警鐘を鳴らしていました。
ミツバチがいなくなると冒頭にあげたような農産物や植物ができなくなります。そうなれば動物も生きていけなくなり、人類も滅びるからです。今、それが現実になろうとしている状態なんです。

それにしてもどうして今、ミツバチが減少しているのでしょうか?
次に、特に問題視されている原因を3つ紹介します。

ミツバチはどうして、いなくなっている?

原因① 温暖化

ミツバチは花の蜜を吸うと言うイメージが強いですが、実は花粉も栄養にして生きています。ところが、温暖化で二酸化炭素濃度が上昇すると、花粉の中のタンパク質が減り、ミツバチの幼虫が栄養不足で成長できなくなると考えられています。
また、ミツバチは暑さに弱いため生命維持に直接的に影響するとも考えられています。

ちなみにミツバチは寒さにも弱いので、とても繊細。ミツバチがそこに住めるかどうかで環境の良さがわかる、バロメーターでもあります。

原因② ダニ

ダニはミツバチの天敵です。ミツバチが幼虫やサナギの期間に体液を吸われると成虫になっても飛ぶことができなくなります。

ところが原因①でも挙げた温暖化はダニを繁殖させやすいため、ミツバチにとってはより脅威になっています。

原因③ 農薬

農薬の中でも、ニコチンに似た物質ですぐれた殺虫効果のある”ネオニコチノイド”系農薬が問題視されています。多くの農作物を育てる過程で使われています。
ネオニコチノイド農薬とミツバチ減少の因果関係は明らかではありませんが、これを散布した畑ではミツバチだけでなくアキアカネなどのとんぼやワカサギなどの小魚まで減少していると言われているため。生物に対して何らかの影響があると言えそうです。

原因のもとは全て人間…

こう考えてみると、温暖化を引き起こしている気候変動も農薬も元を辿れば人間の行為が原因ですよね。人間のせいでミツバチを巻き込んでしまっていて不憫です…

そしてこれも人間の身勝手な行動、ということになるんだと思います。でも、ミツバチがいなくなれば人間も滅びるわけですから、結局人間は自分で自分の首を絞めていることになります。

このことを自覚してミツバチが減らない自然にやさしい社会を目指しましょう🌱

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です