人生脚本
子供の頃の環境が自分の未来を決める
カナダ出身の著名な精神科医エリック・バーン氏によれば、人生の大まかな方向性を示すあらすじは6歳までの自分が決めるそうです。
人は6歳になる頃までにそれまでの環境をベースに自分の人生の脚本を書き上げて、潜在意識(無意識)がその脚本通りに現実を進めようとするんだそうです。
このセオリーは“人生脚本”と呼ばれ、交流分析という自己理解を促す心理療法で提唱されています。
少し言い方を変えれば、幼少期の環境が後の人生に大きく影響する、ということになるのかもしれません。
日本では“3つ子の魂100まで”というように、幼い子供の頃に形成される気質や性格は大人になっても変わらないと認識されていますよね。
ただし“3つ子の魂100まで”は源氏物語の一節だと考えられていますが、内容の根拠含め正確性はありません。
一方で現代脳科学では、人の脳は6歳児の時点で成人に比較して90%発達することがわかっています。
つまりは、その時点でほとんどの学習や人格形成もできあがっている、と言うことができるわけです。
人生脚本は書き換えられる
これを聞いて、でも6歳までの自分にいいことなかったからなあ…と悲観的になった方もいるかと思います。
そういった方はぜひ次のことを覚えてください。
この人生脚本は、書き換えが可能だそうです。
肝心なのは、この人生脚本の存在を認知するかどうかということ。
要は自分の潜在意識に気づけるかどうかだけなんです。
何も壮大な話でもありません。
“こんな環境に育ったんだからもうどうせ私なんて…”と思うのか。
それとも“人生脚本は書き換えられる、変えてやる”と思うのか。
この意識の違いで人生は大きく変わっていくのかもしれません。
きっとあなたにも人生脚本はありますよね。
これからのあなたの人生はどのようになっていきそうでしょうか?
64:36の法則
自分という人生を生きていく上で知っておくべきなのは、人生にはいいこともあれば悪いこともあるということ。
日本で言い伝えられる“64:36の法則”をご存知でしょうか?
人はハハハと笑いますよね、すると8×8=64になります。
人はシクシクと泣きますよね、すると4×9=36になります。
それぞれの答えを足すと100になります。
人生が100%だとすると、笑うような嬉しい事は64%あるということです。
そして、泣くような悲しい事は36%あるということです。
仮にどんなに“号泣”しても5×9=45でしかない。
つまり人生を占める割合は必ず笑うことの方が多いんです。
人生の価値観を決めるのは自分。
自分という人間も自分の人生も、決めるのは自分。
この記事を読み終わったらあなたは、残りの人生をどんなふうに生きていきますか?