“意訳”で“共感力モンスター”になろう

意訳=共感力

言語を別の言語に訳す方法には主に2つの方法があります。
それが【直訳】【意訳】です。

直訳は、なるべく元の言葉をそのまま訳す方法。
できるだけ元の言葉の構造や語順を保持し、単語ごとに意味を対応させます。

意訳は、意味やニュアンスを重視して自然な表現にする方法。
元の言葉の意図や文化的背景を考慮し、聞き手や読み手に理解しやすい形に訳します。
直訳だと意味が伝わりにくくなることが多いので、特に映画の字幕や文学作品では意訳が多く使われています。

そしてこれからの人間関係は、共感力がものを言う時代になってきていますよね。
いかに相手にうまくものを伝えられるかが鍵。
つまりは、意訳力が大事💡

そこで、これからの時代に備えて感情や表面上の言葉をこんな風に表現できたら最高だな!と思えるような有名な“意訳”を5つ、紹介します💡
ぜひこれを参考に、“共感力モンスター”を目指しませんか✨

感性に脱帽…あの歴史的“名意訳”

夏目漱石の”I love you”

I love you
直訳)あなたを愛しています
意訳)月が綺麗ですね


夏目漱石が英語の教師だった頃、“I love you”という一文をこのように訳したという逸話があります(諸説あり)。
日本人は直接的に愛情を言葉に出さないが、こう言えば相手には十分のその気持ちは伝わるはずだ…とのこと。

いや、月が綺麗ですねじゃ愛してるにはさすがにならないだろ🤣と思ってはしまいますが… こういう言葉が思いつくこと自体がやはり天才的じゃないでしょうか👏

最も有名な“乾杯の言葉”

Here’s looking at you
直訳)ここから(神様)があなたを見てますよ
意訳)君の瞳に乾杯

1943年に上映された往年の名作映画“カサブランカ”の中で、年上のリックが若いイルザを口説くために、乾杯の時に言った言葉です。
もともとは“神様があなたを見ていますよ”、という主旨で使われる表現だそうですが、まあそれじゃ普通なのでですね🤔
それを映画の世界観に合わせてこのように日本語に訳したのが“君の瞳は乾杯”。
天才的じゃないでしょうか👏

世界でヒットしたのもその訳のおかげ??

Whisper of the heart(日本のアニメ映画【耳を澄ませば】の英題)
直訳)心の囁き
意訳)耳を澄ませば

海外の映画が日本に入ってくるときに、邦題がつけられるように、日本の映画も、海外で放映されるときはその土地の人にわかりやすいように現地語に訳されます。
ジブリの初期の映画“耳を澄ませば”ももれなくそうでした。
そして、耳を澄ま差ないと聞こえないくらいのかすかな“心の囁き”という解釈で、天才的じゃないでしょうか👏

ちなみに近年大ヒットした日本のアニメ映画“君の名は”の英題は“Your name is”…。

名前だけでも知ってる人が多い名曲

Hard to say I’m sorry
直訳)ごめんねって言いづらい
意訳)素直になれなくて

アメリカのバンド“CHICAGO”が1982年にリリースした名曲“Hard to say I’m sorry”ですが、直訳の“ごめんねって言いづらい”だと普通すぎますよね💦
それで、日本に入ってくるにあたりつけられた邦題が“素直に慣れなくて”。
あまりにもしっくりきすぎて、曲はわからないのに題名だけは聞いた人がある人が多いという伝説もあるほどです。
この感性、シンプルに天才的じゃないでしょうか👏

訳したい人が続出した異例の大ヒット作

Tomorrow is another day
直訳)明日はまた別の日
意訳①)明日は明日の風が吹く
意訳②)明けない夜はない

“風と共に去りぬ”の日本語訳は、1936年に原作がアメリカで発表されてから、数年以内に日本でも4つの出版社から複数の翻訳家によって日本語訳書が出版されました。
言うまでもなくこれは、異例です。

なんと言っても有名なのが、物語の終盤に主人公であるスカーレット・オハラが自分を奮い立たせるために言うこの言葉。
どの出版社もよりよい訳にしようとしたからでしょうか、これに関しては超有名な名意訳がなんと2つもあります。
意訳①では、直訳にない”風”という言葉を入れることで映画の世界観が表現されていて。
意訳②では、全く原形もないですが、力強く生きていこうとする女性の気持ちが込められていて。
意訳力が際立っていますよね。
この言葉がこの映画の訳からきているものだったと知らずに使っている方も多いのではないでしょうか??

感性に脱帽。
天才です💡

これからの時代は、このくらいの感性を磨いていきたいですね✨

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