ヒトは血管とともに老いる

この記事に書いてあること

血管の老化

“ヒトは血管とともに老いる” by 内科医・医学者、ウィリアム・オスラー(William Osler)
なんですが、かつては人の年齢と血管は同じように老化すると言われていたところ実は現代では、血管は実年齢より10年早く加齢していると言われています。
血管だけ先に老いてしまっている状況なんです。

血管の老化とは、血管が硬く脆くなることで、いわゆる動脈硬化です。
動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中をはじめあらゆる疾患のリスクを高めます。
高齢になるにつれ、起こりやすくなります。
*ちなみに、静脈硬化や毛細血管硬化、というのは一般的には存在しません。
 静脈は動脈と比べて柔軟性が高く血液が一方向に流れるためのバルブ機能があるので硬化が起こることが極めて少なく、
 毛細血管も非常に細くて柔軟な構造のため、硬化することはありません。

血管力

そんな今、注目されるのが血管が血液を体の隅々の必要なところに必要な量スムーズに送り届け循環させることのできる力、”血管力”です。
これが高いと病気になりづらいのはもちろん、代謝がよくなるので美容効果も期待できるんです。
では血管力を上げるにはどうすればいいか?
それはやはり、減塩や野菜豊富な食事を摂り、適度な有酸素運動をするなど、日々の健康への意識を上げることです。
もちろん喫煙やストレスも避けるべきです。
そもそも血管の老化の原因は運動不足や偏食や加工食品中心の食生活や、体やメンタルへの負担。
とにかく心身の健康な生活を心がけましょう♪

大事なのは毛細血管

それから知っておくといいのが、毛細血管についてです。
血管は動脈と静脈と毛細血管の3種類ですが、特に大事なのが毛細血管です。
毛細血管は栄養や酸素を身体中に運ぶことに加え、新陳代謝の促進や体温調節も行っています。
そしてその細さは平均10マイクロメートル。髪の毛は50〜100マイクロメートル。
最細部分は赤血球より小さいので、通常赤血球はそこを通る時柔軟に形を変えているほどと言われます。
なので、血液がドロドロに固くなればもう通れません。
詰まった毛細血管の先は使えなくなり消滅します。
自然にしていても、70代で40%の毛細血管が消えているそう。
だからそうならないように注意しないといけませんね。

知れば大事にしたくなりますよね。
血管ってすごいです。
体内の血管を全て繋ぐとその長さは約10万km、地球2周半にもなります。
そんなものが体の中に…と思うと、神秘的でしかありません。
血管を大事にしましょう!

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