酢テキな食生活

この記事に書いてあること

酢の歴史

もしお寿司の歴史のどこかで革命が起こったとすれば。
それは江戸時代お寿司に酢が使われ始めたことではないでしょうか。
なぜなら江戸時代以前のお寿司は魚介類を塩漬けにしたりお米で発酵させたりして保存して食べるのが一般的でしたが、酢を使うことでそのスタイルがガラリと変わったからです。

お寿司は1200年以上前、東南アジアの魚の保存技術を日本人が応用し、魚と塩とお米を合わせて長期熟成した熟鮓(なれずし)が始まりだと言われています。
その後ご飯を押して作る押し寿司などが主流になり、そして江戸時代になり、酢をお寿司に使うことで今日のお寿司の定番は”握り寿司”になりました。
酢を使うことで作り方や味が大幅に改善され、発酵や熟成の工程がなくなり少量を手っ取り早く作れるようになりました。
酢は日本が誇るお寿司文化に大きな影響を与えたと言えます💡

ただ、酢自体の歴史ははるかに長く、その起源は少なくとも紀元前5000年前の古代バビロニア・メソポタミア文明にまで遡ります。
当時は干しぶどうやナツメヤシ、ビールなどから作られていたそうです。
古代エジプトや古代ギリシャでも酢が使われていたことが記録されていますし、また、古代ローマでは調味料のほか殺菌剤として使われてもいたようです。

日本でも西暦700〜1000年(奈良〜平安時代)には、食材の保存や調味料として活用されていました。
古事記や日本書紀といった古代の文献にも、酢漬けなど酢を使った料理についての記述が見られます。
そして言うまでもなく現在でも食生活に欠かせない存在であり続けていますよね。

飲む発酵食品

食べる酢(食酢)は主に、穀物や果実を発酵させアルコール化してからさらに酢酸菌を加えて作ります。
つまり酢は“発酵食品”の一種ということであり、ゆえに栄養吸収消化促進、免疫力向上、美肌作り、ストレスや疲労の軽減、血流や便通改善など数え切れないメリットがあるわけです。
他にも、消化機能をサポートしたり、抗炎症作用があったり腸内環境を整えてくれるので肥満を予防してくれたり、まさに”スーパー調味料”です。

さらに、発酵食品とはいっても酢が特にいいのは液体だというところ。
料理の味として加えるまたは飲み物に加えるなどして毎日少しずつ摂取しやすいのは嬉しいポイントです!
数年前にブームになったビネガードリンクも今では定番化したのではないでしょうか?

ただし注意点としては、過剰摂取もしやすい、という点です。
酢には摂取の上限量などは設けられていませんが、おすすめは1日大さじ1杯(約15ml)程度だそうです。
摂り過ぎると胃腸や消化器系に負担がかかりますし、胃酸を増やすため食道炎などにもなりやすいので気をつけたいですね。

ほどよく酢を摂り入れて、酢テキな食生活を送りましょう🌱

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