人類史から学ぶ食事の大切なこと〜大人の食育〜

人類が食べてきた物

最古の人類と呼ばれる猿人が現れたのは約400万年前。
狩猟をして火を使い始めたとされる原人が現れたのは約200万年前。
そして人類が農耕を始めたのはわずか1万年前。
つまり人類は圧倒的な時間を野生の動植物を食べて過ごしてきたことになります。

であれば現代人も、まだ体は本能的に過去400万年食べてきた食事を求めているんじゃないか?という考えから、原人時代の食事が注目されたりもしています。
例えばパレオダイエットまたは原始人食と呼ばれる、動物性たんぱく質を主に野菜は食べ、穀類や糖質は食べまない食事方法がそうです。
昔から自然にあったであろうお肉や魚を中心に野菜やナッツは食べますが、人類が農耕を始めたあとの食材である米や穀物、豆類、加工食品、調味料などは食べません。

肉を食べ、人は進化をしたけれど

原人時代、人類は命懸けで他動物のお肉を食べました。
高カロリーのお肉を食べることで十分なエネルギーを得られ、生き延びながら進化を続けたのは事実のようです。
新鮮で良質な動物性タンパク質は今で言う成人病を予防し健康な体を作りました。
また、人間の脳が次第に大きくなったも、お肉のおかげだと言われています。

でも、この原人時代のお肉中心の食生活が必ず人間にとっていいかはまだわかりません
長い歴史のある人類の食文化について、数え切れないほどの研究がされていて、その中には原人時代に人類は毎日お肉が食べられていたわけではなく、常食としていたのは植物だったという説もあります。

ちなみに狩猟説についても懐疑的で、狩猟をしていたのではなく他動物同士が殺し合い大部分が食べ終えられた後の死肉にありついていたという説もあります。
だからこそ骨髄などの細かい部分を食べて脳が育ったという理屈になるようです。

人類の進化は過去400万年に加えてこれからもまだまだ続きそうです。
何が理想的な食習慣なのかは、この先もわからないかもしれません。
ですがとにかく大切なのは、祖先と同じように現代を生きる私たちも、生きるために一生懸命食べること。
食材に感謝すること。
間違っても粗末にしないこと
、ですよね。
他動物の命のおかげで今日の私たちがあることを、忘れないようにしたいものです。

体質や環境のことを考えて、自分にも自然にも最も良いと思う食生活を選んでいきましょう♪

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